毎日新聞(地方版)掲載 http://mainichi.jp/area/gunma/
群馬県庁昭和庁舎2階南ロビーに、1台の「黄色いピアノ」が展示されている。
阪神大震災の被災地で生まれた市民運動によるものだ。
震災から2年後、「被災者に音楽で癒やしを」と音楽家らが兵庫県芦屋市の街角でコンサートを開いた。
それが、「病院や施設にピアノを贈って音楽療法に役立ててもらおう」という募金運動に発展した。
色は、元気が出るように、と黄色に。
市民団体「黄色いピアノをおくる会」が結成され、これまで各地に9台を贈っている。
群馬のピアノは全国3台目。
同会の活動に賛同した前橋市の薬剤師、吉江福子さん(62)が知人に呼びかけ、04年に県に寄贈した。
県も無料で貸し出しており、実際に演奏にも使われる。
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